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方南一丁目 作詞 作曲 山田浩平
荷物を追い出したワンルームには
思い出の欠片が かくれんぼ
抜けたドアノブも 回らない換気扇も
水漏れする洗面台も
コンビニで貰ってきたダンボールでは
収まりきれないから連れて行けないよ
ゴロゴロしてた昼も 友達と笑った夜も
あの娘と迎えた朝も
なんにもないや なんにもないや
思ったより広いんだな
5.5畳のスペースに溢れているのは
宇宙より無限大な
何気ない日々
駅から徒歩7分のマイホームです
近くに小さな商店街もある
パン屋のおばちゃんも 気前のいい八百屋さんも
行きつけのコインランドリーも
あったかいなぁ あったかいけど
やがて違う誰かのもの
木造アパートの灯りは
見知らぬドラマを
太陽みたいに照らしていく
声が抜ける壁も 立て付け悪い雨戸も
朝陽の射さない窓も
さよならしたって さよならしたって
微笑みも涙も忘れない
稼げるようになって 大きな家に住んだって
また会いに来るから
変わらない優しさを
僕にください
新宿から丸の内線で10分
近くの公園は桜が綺麗で
環七沿いの少し奥の方
僕の小さな宇宙がある
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